ヤローのzoomの講座~何かを掘り下げまくる面白さ~
- Masako Takashima

- 2022年4月8日
- 読了時間: 7分
更新日:2022年4月13日

送付した資料と現物
ヤロウだけで13枚の資料
ヤロウ精油1ml(COONA)
機関誌のレシピのブレンド精油2種(自分のブレンド、折立氏のブレンド)
ヤロウの精油を3カ月越しで超本気で調べた
定期アロマ勉強会 の「冬」でハマったヤロウという精油。ふと湧いた疑問を発端に、とんでもなく深堀りすることになった。この資料の添付はいつもの勉強会の資料にしては、濃すぎるし、これが付録では情報をくださった方々にも失礼なので、勉強会の資料に付けなかった。
なによりも、このような癖強めの、濃い資料「うわ~~~💞」となるのは100人に1~2人だと思うから。紙の無駄になりかねない・・・。
そして、一番の理由は、私のチカラだけで出来上がったものじゃないから。こんな私の「なんで?なんで?」に凄い方が本当に色々教えてくれたものだから。これを今回講座にしていいのかも、ものすごく悩んだ。これからもリクエストがあればヤロウ講座はやるけど、私の勝手な思いで、相手を見て「やるやらない」は決めさせていただきます。教えて下さった先生たちを裏切る行為になる方が、私には怖いから。(偉そうに・・・すみません)
深掘りで見えてくる事
1つの精油を、深掘りすると見えてくることがたくさんある。今回のヤロウでは・・・
色の違い
成分の違い
産地の違い
精油の用途が、本を書く人によって変わる。
カマズレンの含有量は、当たり前だけどデータによって全然違う。サイトにあるのは、ほんの一例
原料となるハーブ(セイヨウノコギリソウ)の使い方。
セイヨウノコギリソウが育つ場所が世界中にあった。
その用途も、本を書く人によって変わる
西洋ノコギリソウと日本ノコギリソウの違いを書いた本があった。
日本では「蓍(し)」がノコギリソウの漢名とされている。
昭和57年発刊された薬草本が面白い。和名抄(わみょうしょう)にあ和名・メト(女止)として出ている。後に云々かんぬんと載っていて面白い。
ブレンド精油に関して、ブレンドレシピ通りに作っても、レシピを作った人の「これだ!」の香りと一緒ではない可能性がある。
違いなどは、「当たり前じゃん」て、思われがちだけど、これね、本当に実際香ってみて色やその他の情報をゆっくりと確認してみて欲しい。そして、本を広げて読んでもう一度改めて丁寧に考えてみて欲しい。いやそうなんだけど、すごいね~って、言葉が出てくる。本や添付される成分表の違いをひとつひとつ見て行くと本当に面白いし、作用などを覚えるきっかけにもなるから。
そして改めて、自分の使い方を考えてみるきっかけにもなる。自分だったら、この精油はどういう目的で使うかな??って。私だったら・・・・
カマズレンの抗炎症とブルーを利用して、薄い可愛いブルーのリップを作る。バームを作る。
ハーブティーを胃腸を整える為に飲んでみる。でも売っているのを見たことがない。
その時は、美味しさは求めず、濃い目に煮詰めて煎じ薬の様にして飲む。
止血作用を利用する。もしも、山の中でケガして血が出たらノコギリソウを探して揉んで傷口に当てる
この深堀に参加を申し出る方がいて、講座しました。ただ、私ひとりの資料じゃないし・・・と、躊躇する気持ちも、もちろんありました。私なりにこの人とならと判断して講座にしました。(偉そうにすみません)
今回もうそうだけど、私の深掘りの方法としては、調べ得る限りの情報をまず並べます。ネットや手持ちの本はもちろん。図書館に行くこともあります。そして、聞ける人に聞いたり(今回そうした)、メーカーにも問い合わせたり。
そして、その作業の様子を見て申し込んでくださった深堀り参戦講座。講座ですから、お金を頂きました。私の情報はレジュメの中にほぼ出尽くしてしまっており、これ以上どうしましょうと正直思った。
案の定、彼女はさらに色々調べてくれて
外国語のサイト
ハーブ大全
精油の安全性ガイド
・・・色んな本を出してさらに調べ尽くしてくれた。そして、私もさらに・・・そうだ!私もまだあった!・・・と、これを。
昭和57年に発刊された本。ニホンノコギリソウの説明が載せてないけど、もう一ページあるんですよ。これが、本当に昔風な説明で。でも、精油成分の事や、用法用量も書いてあって、面白い
最近は、繁殖力の強いセイヨウノコギリソウが野生化している。と書いてあって、日本で昔からあったノコギリソウとセイヨウノコギリソウを分けて書いてあるんだ。(効能は同じらしい。)奈良、平安のころ、占術に使われていた例も書いてあった。
とにかくこうして、色んな本を比べて、成分の違い、色の違いを確認。
「どうしてケモタイプに分けないんだろうね」と考えたり、亜種の学名を見て「ああ色んな国で育っているね」と感想を言ったり、素敵な2時間を過ごした。
講座開くとき自分の知らない事聞かれたらどうしよう・・・と思っていたら永遠に開けない。あのさ・・・知らない事の方が大いに決まってるじゃんか。
この講座・・だから何という、結論が出るような講座じゃないんだわ。ネットで調べれば出てくるよね、習った本に載っているよね、って思う人もいると思う。(むかし、講座については先生やっている人とかに時々言われた)講座にするならそれ以上の「へえ」を入れなきゃ!とか思っていた。でもそんなの言っていたら、永遠に講座になんかできない。
生徒さんに自分の分からない事聞かれたらどうしようとか、、知らない例をあげられたら?とか。わ~かる。でもね、今回のヤロウ見てよ。調べたら、出てくる出てくる。知らない事だらけよ。そう、誰かの前で謙虚になるというよりも、自然の前で謙虚になればいいんだと思う。自分の知っている事なんて、世界中の植物の事を思ったら、赤ちゃんの爪の先ほどなんだと考えたら、何を知らなくても大丈夫。そうして、そういうのを一緒に不思議がって面白がって調べる人と学びを深めたらいいんだよ。そしてみんなそれを求めて申し込んでくれる。
■講座の不安を解消するには、
調べる事。
生徒さんの話(質問、疑問)を最後までキチンと聞く事。
植物に出会える機会を常に持つこと。見たかった植物は、ある日突然目の前に現れる。
自分の知識と知った事実を比べて考えて、自分なりの考えを持つこと。(それがまた新しい基準になるから)
知らない事を聞いた時に知ったかぶりをしない事。(生徒さんからの情報にも、知らなかったことは有難く教えてくださってありがとうございます!という姿勢は大事。ま、当たり前だけど。)
もうひとつ大事なのは、
疑問が出た時に、聞ける仲間やコミュニティがあるかどうか。
いると、やっぱり色んな考え方が聞けて学びになる。本気のそれぞれの分野にオタクな人がまんべんなく集まるとものすごい情報量になる。
ネットも本ももちろんいいんだけど、ものを書くときには対象読者を想定して、読みやすく、見やすく、という決まりに基づいて書かれている。読者は、初心者なのか、研究者なのか。それで内容も偏る。
今回のヤロウも、ある協会の資料、精油の本、ハーブの本、薬草の本、ネットに載っている情報、年代もバラバラ、国もバラバラ・・・そういう中から集めた。それぞれがたくさんある情報のほんの一部。そして本当に知らない事ばかり。
次回は、ミズメザクラ
彼女と話して次回はミズメザクラにフォーカスしてみる事に。何が面白そうか、ココで話すと長くなるので、それはまた次回に・・・・・。
今回の受講者さま
山梨県で自然療法サロンをされているナナフロールの上田香織さん 。でした。
彼女のこのヤロウのブログは、ありがたい!これすごいですよ~~~♡私保存版にする。
彼女は、IPAP協会で知り合って、同じプロジェクトでご一緒させて頂き、最初は遠慮がちに話していたのだけれど、お互いに「え?もしかして同じ分野のオタクですか?」が分かってから、色んなお話をさせている。
本当に色んな事を知っていて、知ろうという気持ちがすごく素敵で。だからこちらもいい意味で引っ張って頂ける仲間。
こういう中から、私の講座の「小ばなし」が増えていきます。どんな講座も本に載っている以上の情報や雑学を織り交ぜてお伝えしています。







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