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”うれし涙”を当たり前にしない

更新日:4月6日



3月は私には特別な月なので

ちょっと、そのお話を・・・

うれし涙・・・「当たり前」じゃないから涙が出るのだけれど、でも・・・結構それって泣ける場面が事前に想像出来ていて、そしてキレイに(笑)どこか冷静に泣いていないですか?


そうじゃなくて、油断してまさか泣くなんてと泣いた事は人生で何度ありますか? 私の一番記憶に濃い「泣き」があるんですが、ある日突然予想もしておらず、何も準備もなく、ば-----って、涙やら鼻水やらが流れてしまってその後、「この顔どうするの」くらいのうれし涙を流し「ああこれが本当のうれし涙って言うのかも」と思った事がありました。


”うれし涙には2種類ある”そう思っています。

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泣くだろうと予想が出来ている涙 ある人には、どうでもいいと思う涙でもあります。 お子さんがいらっしゃるご家庭は、この季節は

卒業、入学、合格発表、1人暮らし

色んな涙を流す季節です。

私も子供が小さい時は

たくさんの節目に涙を流しました。

今でも、大きくなった喜びとか、手を離れて行く寂しさとか、その度に涙が出ます。

でも、それは、

子供がいる家庭の話・・・

言ってしまえば

例えば年賀状に「我が家のウチの様子」の、嬉しい話題が1つ増えるというただ、それだけの事と思うのです。

私は数年前に「友人から届く年賀状の子供の写真」を、

見るのも嫌になってしまうくらいに病んでしまった事があります。

それ以来自分の年賀状は、シンプルな年賀状を出すことにしています。

今でこそ、届く年賀状には「うわ大きくなったな」と喜べるようになりました。

でも、私の年賀状で、もしも一人でも「うっ」と思わせたら・・・?と思い 今は子供の写真や自分の状況の報告をするような内容はやめました 相手の健康を願う言葉だけをそっと添えて出しています。(個人的な意見です。そして、おととしから、年賀状断捨離を丁寧に進めています。)

そして、年末年始は今年も普通に過ごせた事に、家族で感謝し、もうそれで充分だと思っています。 本当に不意打ちの、ショックすら感じるうれし涙

私の子供は、高校をある理由から中退し

1年”色々”働き、自分で貯めたお金で1人暮らしをしてその後、働く事はやめずに通信の高校へ行き東京の専門学校へ行き、今は銀座で美容師をしています。

・・・と、

ここれだけ言えば「良かったじゃん」のお話ですが、通信に行くまでは「とんでもない修羅場」を家庭で繰り広げていました。

そして、毎年この季節に思い出すのは、彼女がもらった、通信の学校の「卒業証書」の事です。

卒業式に参加する事は無く「卒業証書」は丁寧に梱包されて郵送されてきました。


普通の、幼稚園や学校の卒業式は何度も参加したけれど、こんな渡され方は初めてで、さらに、こんなに苦労して頂いた卒業証書も初めてです。

郵便屋さんから受け取けとり「(本当に分からず)なんだろうな」と包みを開け、厚い台紙に挟まれたその卒業証書見た瞬間、まさかの号泣をしました。一旦泣き始めるとそれこそ、色んな想いがこみ上げてしまい、そのまま声を上げて「オイオイ、ヒーヒー」泣きました。

こみ上げて来た言葉は「たかが高卒になる為だけに、どうしてあんなに子供を傷つけてしまったのか。どんな形でも前に進めればそれでよかっただけなのに。どうしてそんな簡単な事に気付かなかったのか。この紙の重さを、どうして軽んじて扱ってしまったのか」でした。

彼女を中退させまいと拳をあげて、声を荒げた事。出した答えが、正しいかどうかも分からず不安だった事。本当に経験値の低い、ひどい親だったと、改めて走馬灯の様にやらかしたことがよぎります。



もう最後は一緒に、ひょっとして世間からゆびを指される事があっても、一緒にゆびを指されようと決めた事。

これからは、一生かけて、そのひどいつらく当たった時間に代わるものを一つでも作って返して行こうと決めた事。

色々思いが巡って、よくこんなに泣けるもんだと、途中で冷静になってくるまで、ずっと思いっきり泣いてみました。

卒業証書の、○○高校にこだわる人や○○大学や学部にこだわる人もいるかもしれませんが、そんな事はもはやどうでもいいと思えるようになっていたので

必死で生きようと、もがいた者だけが手に入れた経験の数々、道を選ぶ怖さを乗り越えて来た者だけが持てた強さ、大変な中でも健康でいてくれた事、笑顔でいてくれた事、浮かんできた思いに感謝と感動を1人で感じていました。


ひとしきり泣いて、自分なりの卒業式を勝手に終えた後、

目に見える肩書に反応する大人が多い世の中ではありますが、若い人の強さ、若いからこそできた経験など、目に見えにくい部分に、キチンと気付ける大人になろうと改めて思いました。


夫や子供に感謝するのは、

「元気に働いていてくれる事」

「家族それぞれが、やりたい様に生きていること」

「それをサポートしてくれる人がいたこと」

日々のあわただしい生活の中で、

これが、油断すると当たり前になって欲深くなってしまっていることに気付きます。

恐いですよね人間て。すぐに欲にまみれますよね。


あの日、「誰も知らない通信高校※の卒業証書」を手にして卒業って、こんなに大変な事なんだ・・・と、号泣した事を思い出しては

全てにおいて「普通は、普通ではないんだ」と普通に過ごせている事に感謝して生きています。

今年も、皆さん、ご卒業おめでとうございます。

進級進学、就職、転職、何かを決めた人スゴイと思います。 もし図らずも、思い通りでなかった道でも、それでも進むことには意味があると私は思います。ただし、それが親の言いなりなら、きっとうまくいかなくなった時に壁が立ちはだかります。でも、その時に「抵抗せずに、言いなりの道を進む」と決めた責任は自分にある事を忘れないでください。 抵抗は必ずした方がいいです。出来れば早いうちに。なりふり構わず、感情的に抵抗できるのは小さければ小さい時ほど楽に出来るはずです。そして親はその抵抗の痛みを感じる幸せを、しっかりと感じるべきです。

今年もどうか、皆さんが普通に過ごせますように。

普通に悩んで、困って、喜んで、悲しんで、それでもまた、進んで行けます様にと思います。

長い、重たいお話に、付き合って下さってありがとうございました。


※通信高校は、通わせて分かりましたが、世界を回るスポーツ選手や、なりたいものが決まっている子、やりたいことがある子、なども多く利用しています。これからの時代、通信高校=高卒資格を得る為の一つの選択肢の一つとして、大いに有り!!と声を大にして言いたいです。

全日制高校>通信高校 と、思う人はヤバいなと思います。そして全日制高校の基準で人を見たり、グループをつくる時点でヤバいな、と思います。 「どこの卒業?」とか「お子さんどこの高校?」って聞かれるのが嬉しい人生よりも「今君は(子供さんは)何をしているの?」「やりたい事あるの?」という質問が楽しめる人生を歩みたいと思っています。 そこに気付かせてくれたのは、あの日ふいに流したうれし涙から。 予想できるうれし涙よりも、もっと思いうれし涙。 あの時玄関で鼻水流しながら泣いたことは忘れたくない事のひとつです。 そして、この春を喜べないで過ごす人が居る事も忘れません。色も季節も分からなくなり、なにもかもどうでもいいと思っていた事も忘れません。今でもそういう人が、意外に身近にいるかもしれないといつも心に置きながら日々を過ごしています。


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